旅屋おかえり/原田マハ
あらすじ
あなたの旅、代行します!売れない崖っぷちのアラサータレント”おかえり”こと
丘えりか。スポンサーの名前を間違えて連呼したことが原因でテレビの旅番組を打ち切られた彼女が始めたのは、人の代わりに旅をする仕事だった――。満開の桜を求めて秋田県角館へ、依頼人の姪を探して愛媛県内子町へ。おかえりは行く先々で出会った人々を笑顔に変えていく。感涙必至の”旅”物語。
「旅屋」という職業は、依頼人の気持ちを持って旅をする仕事。
ただの代行サービスではないなとまず初めに感じた。
おかえりの持つ感性と、彼女の性格だからできたこの仕事。ただ旅行が好きだからと言ってできる職ではないなと感じた。
彼女の前向きな性格とパッションは、私に頑張れ!とエールを送ってくれているようで・・・。ほろりと感動する部分もあったけれど、それ以上に彼女に元気づけられた作品だった。
失敗してもおかえりには助けてくれる周りの人がたくさんいる。それはおかえりが、依頼人も含めた周り人の為を想って常に行動していたからだと思う。
きちんと周りの人は見ている。どんなに辛くても、失敗しても頑張るおかえりの姿を。